おすすめの平屋の間取り
平屋はワンフロアで、日常の生活する動線が短く、
階段が無い事で足腰への負担が少なくなり快適に過ごすことができます。
またバリアフリー仕様にすることで、お年寄りにも安全な住宅が平屋です。
昨今、大きなウッドデッキを利用し部屋の空間を広く見せた平屋が
若い人たちにも大変人気になっています。
平屋にする上で気を付けなくてはならないことは、第1に日当りです。
日当りの良い間取りにするには、外観の形をコの字型や中庭のあるロの字型がおすすめで、
南面からの日当りだけではなく、東西からの日光を有効に取り入れることがポイントです。
また、かけ違い屋根の段部分や屋根に窓を設置することで
さらに日差しを取り入れることが可能です。
このように人気のある平屋ですが、2階建てに比べ広い土地が必要になってくることや
周囲からの視界を遮るひさしや跳ね出し屋根なども設置する方も多く、
費用が少し高くなる傾向があります。
そのため、土地代プラスその他費用も多めに考えておく必要があります。
住宅を建てた後、長年住み続けることを想定して自分のライフプランに合った後悔のない
マイホームプランを立てることが何よりも大切です。
ペットと暮らす平屋
近年人気のある平屋。
その理由の1つには、コロナ禍によるおうち時間や
ペットブームも影響しているのではないでしょうか。
まずは最近室内飼いが当たり前になってきているワンちゃんについてです。
ワンちゃんにとって平屋にすることのメリット一つ目は、
階段の昇り降りによる足腰への負担が無くなり安全なこと。
二つ目は、仕切りを少なくし回遊動線を重視した間取りにすることで
自由に遊び回れるということが挙げられます。
わんぱくで好奇心旺盛なワンちゃんの習性や行動に合った
ワンちゃんにとっての空間づくり。
リラックスしたい時ももちろんあるので、のんびりできる空間も忘れずに
作ってあげることもとても大切です。
一方ネコちゃんは基本的にのんびりとしていることが多く、
高いところが好きで日向ぼっこを好みます。
日当りが良い場所にのんびりとできる空間をつくってあげることや、
平屋は2階がない分天井高を高くすることができるので、高い位置に窓を設け、
そこに続くキャットタワーなどを設置してあげることで
ネコちゃんだけの空間をつくることができます。
ネコちゃんはとてもキレイ好きなので、人の手が全く届かない
高い位置に設置してしまい掃除ができないといったことにならないように注意が必要です。
ペットと暮らす平屋を考える際に共通して検討することとして
玄関にはお散歩から帰ってきた後に使う専用の足洗い場を設けることや、
キッチンなど入ってほしくない場所には仕切りを設けて
ペットの安全を確保できるようにするなどの対策が必要です。
自然素材の無垢材を取り入れることでペットや生活臭を脱臭してくれるというメリットもあります。
フローリングもペットが滑りにくく、爪などで傷つきにくいものを選ぶことなど
間取りはもちろん、素材などにも気遣うことでペットにとっての暮らしをさらに快適にします。
平屋を建てるための土地探し
平屋は、家の建坪を30坪程度とすると間取り的には3LDK程度の建物を建てることができ、
駐車スペースなどを考慮しますと南道路の土地で最低でも60~70坪程度の広さの土地が必要です。
まだまだ2階建ての住宅が主流ななか、日当りが心配される平屋にとって最適な土地は
『東西に長い、南道路の土地』です。高台だと更に理想的な土地になります。
逆に平屋に一番不向きな土地は、南側に陽を遮る建物がある場合の『東西に長い、北道路の土地』です。
駐車場を設ける場合、どうしても家の配置が南側に寄ってしまい日当りが悪くなってしまうためです。
平屋を検討する方の多くが、日当りが良くて広く景色の良いのどかな場所で安い土地と考えるでしょう。
しかし、そのような土地は、市街化調整区域(住宅の建設を抑制する区域)や農地など
その場所に住宅を建設できない決まりがあるためです。
土地の広さ+接道の方位や周囲の環境もしっかりと見て土地選びをすることが大切です。
平屋のメリット・デメリット
近年、「平屋を建てたい」という方が多く、人気を集めておりますが、
平屋を建てる上でのメリット・デメリットについて3つのポイントをご紹介していきます。
メリットの1つ目は「効率的な動線」です。二階が無いので、生活動線や家事動線が楽になり、
効率的です。洗濯物等も同フロア内で完結するので、手間も省けます。
また、階段が無い為、バリアフリーが実現し、子供や高齢者の転倒防止にも繋がります。
2つ目じは「構造体の安定」です。単純な考えですが、平屋の場合、二階が無い為、
構造が支える重さが少なくなるので、耐震性に優れると言われます。
また地震の際、建物の高さが高いほど揺れ幅が大きくなる為、
一階部分で成り立つ平屋の方が影響を受けにくくなります。
3つ目は「将来のメンテナンス費」です。将来の外壁や屋根のメンテナンスの際、平屋の場合、
二階建てと比べると足場を掛ける量が少なくなる為、費用を抑えやすくなります。
デメリットの1つ目は「建築地への配慮」が必要になることです。
平屋の建築にはそれなりの広い敷地が必要となります。
用途地域によって建蔽率も異なりますので、敷地に対する建物の許容面積にも要注意です。
また、日当たりや風通しにも配慮が必要となります。
2つ目は「建築費用の高騰」です。平屋と二階建てで同じ面積であった場合、
単純に平屋の方が基礎面積と屋根面積が二階建ての建物に比べ倍の量が必要となる為、
建築費用が高くなりやすいです。
また、税金面に関しても、平屋の方が屋根や壁に多くの資材を使用する為、
資産価値が高いとみなされ固定資産税がやや高くなる傾向があります。
3つ目は「防犯面の配慮」です。全ての居室が一階に位置する為、外からの視線が届きやすく、
プライバシーや防犯面に配慮が必要となります。
窓へのシャッターの設置や防犯ガラスの採用等、対策を講じておくことをお勧めします。
平屋建築の費用
2階建て住宅と平屋住宅の建築費用を比べた場合、多くの方が
2階建て住宅の方が高いと思っている方が多いようです。
その理由として、「平屋よりも使用する資材が増える」「耐震補強に費用がかかる」などが
あげられますが、実際には平屋の方が建築費用が安くなるとは限りません。
理由としては、2階建て住宅と同じ間取りを平屋住宅で確保するためには、
ある程度広い敷地を確保しなければならないからです。
イメージとしては、2階建て住宅の2階部分を
1階部分に付け足したような形になりますので、建築面積が広くなる分、
基礎や住宅を覆う屋根などの費用が高くなります。
総合的にみると、2階建て住宅よりも平屋住宅の方が建築費用は割高になると考えられますが、
「設計や間取りをシンプルにする」「不要な部分(デッドスペース)をできる限り少なくする」等の
工夫をすることで、費用を抑えることができます。
また、長い目で見ていくと外壁の面積が2階建て住宅よりも少ない等、
メンテナンスコストは平屋住宅の方が安く済むというメリットもあります。
建築費用だけでなく、その後のメンテナンス費用等も含め、
トータル的に検討することで、憧れの平屋マイホームも実現可能になると思います。
平屋に向いている環境
平屋住宅を建てるために必要な土地は、2階建て住宅を建てるよりも広い土地が必要になるのと、
日当たりや風通し等を考慮していくと、現実的には、街中というより郊外になるケースが多くなります。
大前提として、まわりに高い建物が立ち並んでいる場所や、建物が密集している場所などは、
日当たりや風通しが悪くなりますので、平屋住宅には向きません。
そして、平屋住宅で特に重要視していただきたいのが『防犯対策』です。
平屋住宅は全ての部屋が1階にあり、2階建て住宅よりも1階に窓が多くなりやすいため、
しっかりと防犯対策をしておく必要があります。代表的なアイテムとして、防犯ガラスやセンサーライト、
防犯カメラなどが挙げられますが、最近では、プライバシーを確保しつつ、
目隠ししすぎない家づくりというのも防犯対策の1つと考えられています。
例えば、LDKにある大きな窓の前に、スクリーンといわれる格子状の部材で目隠しをすることで、
自然光は取り入れつつ、外からの視線を遮ることができます。
また、中庭を作ることで、そこから自然光を取り入れ、
通りに面した周囲の窓を少なくする等の対策も有効です。
土地の形状と建物のバランス等はプロにアドバイスしていただけますが、
周辺の環境については、お客様ご自身で調べて納得していただくことが重要です。
新築ご検討の際は、多少の妥協も必要かと思いますが、しっかりと現地を見たり、
情報収集をして納得のいく家づくりをしましょう。
平屋×デザイン
ひときわ目を引く平屋の家。
平屋は外観デザインのバリエーションがたくさんあるのが魅力です。
『平屋 デザイン』と実際に検索をかけてみると、本当に様々なデザインが出てきます。
それだけデザイン性に優れている平屋だからこそ、平屋を検討する際には最初にどんな外観にするのかを決めておくことが大切です。
屋根をほとんど目立たないようにする箱型(キューブ型)や突き出し部分の長い
大きな屋根が特徴的な平屋など同じ平屋でも全く違うデザインがたくさんあります。
箱型(キューブ型)は、見た目が個性的でシャープなフォルムが印象的です。
メリットとして、建物自体に凹凸がない為、居住スペースが広がります。
限りある土地の中で平屋を立てる際におすすめなのが箱型(キューブ型)です。
次にウッドデッキや縁側を設けて、庇の役割も兼ねた大きな屋根が特徴的な平屋です。
ウッドデッキを設けて、部屋の中と外の空間を一体させた間取りが最近は人気です。
しかし、ウッドデッキの上部に屋根がないと夏の強い日差しが直接当たってしまい、
直射日光が当たるところでのバーベキューはなかなか気が進まず、
せっかくの場所を使う機会を逃してしまいます。
屋根を設けることでウッドデッキの日焼けや、鳥糞被害などを防ぐこともできます。
好みのデザインにすることはもちろん、ライフスタイルや土地に合ったデザインにすることが大切です。