2023.6.11

性能のこと

住宅性能表示制度について

住宅性能表示制度について

いえものがたりが考える住宅性能表示制度

 

いえものがたりでは、住宅性能表示制度は新築を建てる上で、将来的に重要であると考えております。

昨今、国をあげて省エネ住宅を求められるように法律が改正されており、今後は住宅性能評価を受けていない住宅はなくなると言われているほどです。

また、快適な住まいを求めるお客様にとっても、設計段階で目に見える数値で安全性や快適性、省エネ性が見える住宅性能表示はとてもわかりやすく家の性能を知ることができるものです。

さらに安心・安全を求める方に向けて、設計通りに工事が行われているかを検査で確認して発行される建設住宅性能評価書発行への取り組みも重要であると考えております。

 

住宅性能表示制度の10ある評価項目の中でも必須の4項目は、できる限り高等級をとることが望ましいと考えております。

必須の4項目の中でも、皆様が重要視されているのが『構造の安定に関すること』、いわゆる耐震等級ではないかと思います。しかし、最高等級である耐震等級3を取得している建物が=安心な住宅という訳ではありません。それはあくまで建物の上物だけの話であって、実は基礎に対しては何の計算も行っていないのです。

いえものがたりでは、全棟で許容応力度計算を行い、基礎+建物の構造計算をしてこそ本当の安心・安全の家になると考えています。

基礎の構造計算している会社はほとんどないのが実状で、その理由としては法律上やる必要がないからなのです。今後、法律で構造計算が必須になるといわれておりますが、構造計算の中にも色々あり、一般的な壁の量だけでなく、「壁の強さ」「部材の強さ」「地盤・基礎の強さ」に加え、地震・積雪・風力に対する壁耐力の計算を合わせた許容応力度計算が最も安全性が高いと考え、この許容応力度計算を数年前より全棟で実施しております。

他の3項目に関しても高等級をとることが望ましいのですが、『温熱環境・エネルギー消費量に関すること』の最高等級7を取得するには、かなりの費用がかかります。
寒冷地であれば費用対効果が望めるかと思いますが、この栃木県内では初期費用の方が大きくなってしまい、それほどの費用対効果が得られないと考えております。栃木県内であれば、ZEH水準といわれている等級5の取得が1番費用対効果を得られると推察します。

いえものがたりでは、等級6に近い数値での等級5が基本の仕様で取得可能です。

住宅性能評価は、すべて最高等級を取得することが優れているとは言えません。
ライフスタイルや建築地の環境などを総合的に考え、“この性能は高く・低く”というように、その住まいの最適な性能を一緒に考えましょう。

 

住宅性能評価とは

国土交通大臣に登録した第三者評価機関が全国共通ルールのもと、住宅の性能を公平な立場で評価し、その結果を表示した書面です。
住宅の性能については、10の分野を、等級や数値などで表示しています。
住宅性能表示の項目は原則として等級で表現され、数字が大きいほど性能が高いことを表しています。

 

「住宅性能評価書」は2種類ある

設計時の図面から評価結果をまとめた『設計住宅性能評価証』と、それが実際設計通りに建設が行われているかを施工中・竣工時に数回にわたる現場検査と検査結果からまとめた『建設住宅性能評価』の2種類があります。

 

評価10項目とは

①構造の安定に関すること

②火災時の安全に関すること

③劣化の軽減に関すること

④維持管理・更新への配慮に関すること

⑤温熱環境・エネルギー消費量に

 関すること

⑥空気環境に関すること

⑦光・視環境に関すること

⑧音環境に関すること

⑨高齢者等への配慮に関すること

⑩防犯に関すること

上記赤文字の4項目は評価制度の必須項目になっており、環境等に関係なくできる限り高い等級を取得することが望ましく、その他の項目は、ライフスタイルや環境に合わせて、必要な等級を取得することで最適な性能の家になると言えるでしょう。

 

 

①構造の安定に関すること

地震・風・積雪に対しての建物の強さを評価します。

建物の強さを評価するには、さまざまな要素を考慮する必要があります。特に地震、風、積雪などの自然現象に対する建物の耐性は、その安全性と寿命に大きな影響を及ぼします。

建物が地震に対して強いとは、その建物が地震の力を吸収し、構造的に安全であり続ける能力を指します。地震耐性は主に建物の設計と使用されている材料によって決まります。地震工学はこの問題を研究し、建物が地震の影響を最小限に抑えられるような設計原則を提供します。

建物が風に対して強いとは、建物が強風、特に台風のような極端な気象条件に耐える能力を指します。建物の風に対する強さは、その設計、形状、高さ、使用材料、そして構造の一部にどのように風の力が分散されるかによって決まります。

建物が積雪に対して強いとは、屋根が雪の重量を支え、その構造が積雪による潜在的な損傷を防ぐ能力を指します。積雪対策としては、屋根の形状(例:急勾配の屋根は雪を落としやすい)や、建物の構造材料(特に屋根の材料)が重要な要素となります。

それぞれの地域には、建物の設計と構造が一定の基準を満たすことを要求する建築基準法や地方自治体の条例もあります。これらは、建物が地震、風、積雪などの自然災害に対する耐性を
確保するためのものです。

 

②火災時の安全に関すること

火災の早期発見のしやすさ、外部からの延焼に対する耐火性を評価します。

建物の火災に対する対策は主に早期発見の能力と耐火性の2つの側面から評価されます。

火災の早期発見は、火災が小さな段階であるうちにそれを把握し、適切な対応を取る能力を指します。これは主に煙探知器や熱感知器などの火災警報システムに依存します。これらのシステムは火災の初期段階で警告を発することで、人々が適時に避難し、消防当局が迅速に対応できるようにします。

建物の耐火性は、火災が発生した場合にその拡大を防止し、建物の構造的な安全性を維持する能力を指します。耐火性は主に建物の設計と使用される材料によって決定されます。たとえば、非燃性または難燃性の材料は火災の進行を遅らせ、構造的な損傷を防ぎます。

また、各地域には、建物の設計と構造が一定の基準を満たすことを要求する建築基準法や地方自治体の条例もあります。これらの規則は、建物が火災に対する耐性を確保するためのものです。

 

③劣化の軽減に関すること

柱や土台の劣化の進行を遅らせるための対策を評価します。

建物の柱や土台は構造的な安全性と耐久性を維持するための中心的な要素であるため、その劣化を遅らせる対策は非常に重要です。

柱や土台の一般的な劣化の原因の一つに水分があります。地下の土台は地下水の影響を受けやすく、柱も雨漏りや湿度によって損傷を受ける可能性があります。したがって、適切な防水措置や湿度制御が重要です。地下部分には防水層を設け、家全体に適切な換気を確保することが推奨されます。
木製の柱や土台は特に虫害(特にシロアリ)による劣化が問題になります。定期的なシロアリの検査と、必要に応じて適切な防蟻処理を行うことが重要です。耐久性のある材料を使用し、適切な設計と建築方法を選ぶことで、柱や土台の劣化を遅らせることが可能です。例えば、適切な処理が施された木材、あるいは鋼やコンクリートなどの耐久性のある材料を使用することが一般的です。

建物の構造的な要素が適切に機能しているかを確認するために、定期的な点検とメンテナンスが必要です。これにより、早期に問題を特定し、適切な修理や改善を行うことができます。

 

④維持管理・更新への 配慮に関すること

排水管・水道管・ガス管の点検・清掃・修繕のしやすさを評価します。

排水管、水道管、ガス管の管理は建物の健全性と快適さを維持するために重要です。これらの配管の点検、清掃、修繕のしやすさを評価するには、次の要素を考慮する必要があります。

点検や修繕を行うためには、配管へのアクセスが容易であることが重要です。配管が壁内や床下に埋め込まれている場合、それらにアクセスするためには一部を解体する必要があります。一方で、アクセスパネルや検査口を設けておくと、簡単に配管にアクセスでき、問題があった場合の修繕を容易にします。

排水管の清掃は定期的に行うことが推奨されます。これは配管内部に蓄積した汚れや詰まりを取り除くためです。清掃のしやすさを評価するには、排水管の直径や構造、また配管が取り外し可能かどうかを考慮する必要があります。

配管の破損や漏れが発生した場合、速やかに修繕することが重要です。これには配管材料の耐久性や交換の容易さにも関わります。例えば、銅やステンレス鋼のような耐久性のある材料は、修繕が必要な頻度を減らすことができます。

これらの評価は、構造的な健全性と建物の運用コストを長期的に維持するために必要です。

 

⑤温熱環境・ エネルギー消費量に 関すること

建物の冷暖房を効率的に行う為の断熱などの省エネ対策を評価します。

建物の省エネルギー対策は、効率的な冷暖房とエネルギー消費の削減に寄与するため、非常に重要です。これらの対策を評価する際には以下の要素が考慮されます。

断熱は建物からの熱の逃げを防ぎ、内部の温度を一定に保つための重要な方法です。壁、屋根、床、窓などの断熱材の質と設置状態を評価します。高品質な断熱材が適切に設置されていれば、冷暖房の効率が向上し、エネルギー消費が減少します。

窓は熱の損失または熱の侵入を担当する部分の一つです。二重窓や低放熱ガラス(Low-E glass)の使用は、窓からの熱の損失を大幅に減らすことができます。

建物の設計自体が省エネルギーに大きく影響します。例えば、日射を最大限に利用する設計は冬季の暖房コストを節約するのに役立ち、良好な通風設計は夏季の冷房コストを減らすのに有効です。

効率的な冷暖房システム(例えば、エネルギー効率の高いヒートポンプや地熱システムなど)を利用すると、エネルギー消費を大幅に減らすことが可能です。

これらの評価は、省エネルギー性の高い建物の設計や改善策の提案に役立てられます。

 

 

⑥空気環境に関すること

室内への有害物質の発散量、換気対策を評価します。

建物室内の空気品質は、そこに住む人々の健康に直接影響を与える重要な要素です。有害物質の発散量と換気対策を評価するには、以下の要素を考慮します。

建築材料や内装材料から発生する有害物質(例えば、ホルムアルデヒドや揮発性有機化合物(VOCs)など)は室内空気品質に影響を及ぼします。評価の一環として、これらの物質を低レベルに抑えるための建材選択や施工方法を確認します。

換気は、有害物質を除去し、新鮮な空気を供給するために重要です。換気システムの設計と機能を評価し、適切な換気が確保されているか確認します。これには、自然換気(窓やドアを通じた換気)と強制換気(換気扇や空調システムによる換気)の両方を考慮します。

特定の空気浄化技術(例えば、HEPAフィルタや活性炭フィルタ等)は、室内の有害物質を直接除去するのに役立つことがあります。これらのシステムの存在と機能も評価の一部となります。

これらの評価は、建物の健康性と室内環境の快適性を維持するための解決策を提案します。

 

⑦光・視環境に関すること

室内の明るさを、部屋の広さに対する窓の大きさの割合で表示します。

室内の明るさは、自然光の利用と室内環境の快適さに直接影響します。部屋の広さに対する窓の大きさの割合は、自然光がどれだけ室内に入るかを示す重要な指標となります。この割合を「窓対床面積比率
(Window-to-Floor Area Ratio:WFAR)」と呼びます。これは窓の面積を床面積で割った値で、部屋が自然光をどれだけ取り入れられるかを示す数値です。WFARが高いほど、部屋はより多くの自然光を取り込むことができ、照明に依存する必要が減少します。これは電力消費の削減に繋がり、さらに自然光が入ることで心地よい居住環境を提供します。

ただし、窓が大きいということは冷暖房時のエネルギーロスが増える可能性もあります。このため、窓の大きさだけでなく、窓ガラスの種類(例えば、二重窓や低放熱ガラス)や断熱性能も考慮することが重要です。

したがって、部屋の広さに対する窓の大きさの割合を評価するときは、自然光の利用とエネルギー効率のバランスを取ることが重要となります。

 

⑧音環境に関すること

開口部の遮音性能や、共同住宅の上下又は隣接する住戸への音の伝わりにくさを評価します。

音響特性は、建物や部屋の居住者の快適さとプライバシーに大きく影響します。そのため、開口部の遮音性能や隣接住戸への音の伝わりにくさを評価することは非常に重要です。

開口部(窓やドア)はしばしば音響的な弱点となります。高品質の遮音窓やドアを使用すると、外部からの騒音を大幅に減らすことができます。また、開口部の位置や設計(例えば、窓の二重構造やドアの密封性)も遮音性能に影響します。

構造体(壁や床)の遮音性能と、適切な遮音材を使用することが含まれます。

この評価は、遮音性能の向上に向けた建築材料の選択や設計改善策の提案に役立てられます。また、評価結果は、建物の遮音性能を改善するための修繕や改装のガイドラインとして使用することもできます。

 

⑨高齢者への配慮に関すること

高齢者や子供が 暮らしやすいよう、バリアフリーの程度を評価します。

バリアフリーは、すべての人が安全に快適に生活できるように、身体的な制約や年齢、能力の違いを考慮して建築環境を設計する考え方です。高齢者や子供、障害を持つ人々が暮らしやすいようにバリアフリーの程度を評価するためには、以下の要素を考慮します。

建物へのアクセスが容易であることが重要です。階段が少ない、または手すりやスロープが設けられていること、エレベーターが利用できることを確認します。建物内の移動もまた容易であるべきです。広い通路、段差のないフロア、安全で使いやすい手すりなどが設けられているかを評価します。

キッチン、バスルーム、トイレなどの設備が使いやすいかどうかも評価の対象となります。例えば、キッチンカウンターやシンク、トイレが適切な高さに設置されているか、またバスルームには滑り止めのマットや手すりがあるかなどを確認します。

安全性はバリアフリー設計の重要な要素です。たとえば、鋭利な角や出っ張りがないか、照明が適切であるか、安全ガラスや防火材料が使用されているかなどを評価します。

これらの要素を考慮することで、建物が全ての住民に対して使いやすいか、または必要な改善策が何かを特定することができます。

 

⑩防犯に関すること

犯罪者が住宅に侵入しないよう、開口部に対策がとられているかを評価します。

住宅のセキュリティは、住民の安全とプライバシーを保護するための重要な要素です。特に、開口部(窓やドア)は、侵入者がアクセスを試みる最も一般的なポイントであるため、適切な防犯対策がとられているかどうかを評価することは非常に重要です。以下の要素を考慮して、開口部に対する防犯対策を評価します。

強化ガラスや防犯フィルムが窓に使用されているか、ドアは頑丈で、容易に壊されない構造になっているかを確認します。
鍵とロックシステムが安全で、複製が難しい鍵を使用しているか、デジタルロックや二重ロックシステムが導入されているかを確認します。

開口部周辺の適切な照明は、不審者を抑止するのに有効です。したがって、エントランスや窓周辺には十分な照明が設置されているかを確認します。
アラームシステムや監視カメラが設置されていると、侵入者を抑止し、事態が発生した際に迅速な対応を可能にします。

これらの要素を評価することで、建物が十分に安全であるか、改善が必要な領域があるかを特定することができます。
これらの情報は、セキュリティ対策の改善や新たな防犯対策の導入のガイドラインとして使用することができます。

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