2023.7.3

性能のこと

住宅性能評価のメリット

住宅性能評価のメリット

性能評価は、住宅を購入または建築する際に、その品質や安全性、性能を検証するプロセスです。住宅は人々の生活に直結した大きな投資ですから、その性能をしっかり評価することは重要です。特に日本では、その住宅が一定の品質と性能を持っていることを保証する「建設住宅性能評価書」が存在します。
これは公的な評価であり、この評価書が交付された住宅は一定の保証を受けられます。

「指定住宅紛争処理機関」の利用が可能になります

これは、建築の専門家や弁護士で組織された公的な機関で、住宅に関するトラブルに対して助言や解決を提供します。例えば、引越し後に建築会社と何らかのトラブルが発生した場合、この機関を利用することができます。これは、トラブルが生じた際に自身で全てを解決しようとすると時間やコストがかかる場合が多いのに対して、指定住宅紛争処理機関を利用すると、わずかな費用で専門的な助言を得ることができ、早期の解決が可能になります。

このような保証は、住宅を購入または建築する際の安心感を提供します。また、トラブルが発生した際にも早期に解決することが可能であるため、住宅に対する信頼性を高め、長期的な安心感を提供します。したがって、性能評価とそれに基づく建設住宅性能評価書の交付は、住宅を購入または建築する際の重要な要素と言えます。

 

地震保険が優遇されます

住宅性能表示住宅とは、国土交通省による制度で、建築基準法に適合した住宅の性能を公的に評価、表示するものです。この制度によって、消費者は住宅の品質や性能を客観的に理解し、購入の判断をすることができます。この住宅性能表示制度では、各住宅のさまざまな性能が評価されますが、その中に「耐震性能」も含まれます。これは、地震が発生した際に建物がどの程度の強さで揺れに耐えることができるか、という性能を表します。

そして、この耐震性能が一定の等級以上である場合、地震保険の料金が割引されるという優遇措置が存在します。地震保険とは、地震や津波などの自然災害による被害を補償する保険です。保険料は、被保険者が保険会社に支払う費用で、その額は一般的にはリスクに応じて決まります。住宅の耐震性能が高ければ、地震による被害のリスクが低下すると考えられます。そのため、耐震性能の高い住宅については、地震保険の保険料が割引されるという制度が設けられています。これにより、耐震性能の高い住宅を建築または購入することが、地震保険のコストを抑える一助となります。このような優遇措置は、消費者にとっては経済的なメリットだけでなく、安心感をもたらします。また、社会全体としては、耐震性能の高い住宅の普及を促し、地震災害に対するレジリエンス(復旧力)を高める効果も期待できます。

 

性能評価のポイント

​​性能評価は、住宅の購入または建築を考える際に、その住宅が保有するさまざまな性能を客観的に把握し、自分のライフスタイルや地域の気候、風土、コストなどを考慮して選択をするための重要な要素です。

 

ポイント1:数値は高いほうがよい?

性能評価には、一般的に数値や等級が用いられますが、これはその性能の程度を示すもので、数値が高いほど、または等級が高いほどその性能が優れていることを表します。しかし、必ずしも数値が高いほうが良いとは限りません。住宅の建築にはコストがかかり、性能を高めるためにはそれなりの投資が必要となるからです。例えば、遮音性能を高めるために高価なサッシを使用したり、採光を高めるために大きな窓を設けたりすると、建築コストが上昇します。そのため、自分のライフスタイルや地域の状況を考慮し、どの性能をどの程度必要とするのかを考えることが重要です。例えば、閑静な住宅地に建てる住宅では遮音性能を重視する必要は少ないかもしれませんし、日中の外出が多い場合は、採光性能を重視する必要は少ないかもしれません。

 

ポイント2:表示項目同士の相反関係に注意しましょう!

相反関係とは、ある性能を高めようとすると、他の性能が低くなるという関係を指します。住宅の設計においては、このような相反関係が生じることがあります。例えば、冷暖房の効率を高めるためには窓を小さくすることが有効とされますが、逆に採光の性能は低下します。また、防音性を高めるために厚い壁を設けると、住宅の広さが狭くなる可能性があります。したがって、性能を評価する際には、それぞれの性能がどのように相互に影響を与えるのかを理解し、自分のライフスタイルやニーズに最も適した性能の組み合わせを選択することが重要です。このような性能の選択は、自分のライフスタイルや価値観、将来の予想など、さまざまな要素を総合的に考慮する必要があります。例えば、子供が小さい家庭では安全性を重視するかもしれませんし、老後を見越してバリアフリーにこだわる人もいるでしょう。また、省エネルギーに関心がある人は、断熱性やエネルギー効率を重視するかもしれません。加えて、長期的な視点も大切です。

建築当初は不必要に思えても、ライフスタイルの変化や地球温暖化などの環境変化によって必要になる性能もあります。そのような未来の変化に対応できるような柔軟性も評価の観点となります。最後に、コストパフォーマンスも重要な観点です。高性能な住宅ほど建築費は高くなる傾向がありますが、その性能が生活の質の向上や将来のコスト節約(エネルギー費用や修繕費など)につながる場合もあります。

 

以上のように、住宅の性能評価は単に数値を比較するだけではなく、自分のライフスタイルや価値観、将来の予想、コストパフォーマンスなどを総合的に考慮することが重要です。これらを踏まえ、最も適した住宅を選ぶことで、快適な生活空間を実現することができます。

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