2026.3.29
高性能住宅省エネ基準義務化。これから建てる家が「既存不適格」にならないために

省エネ基準義務化。これから建てる家が「既存不適格」にならないために
最近、家づくりのご相談をお受けしていると「2025年から省エネ基準が変わるんですよね?」というお話をよく耳にするようになりました。国が定める建物の断熱性能などのルールが厳しくなるというニュースを見て、不安に感じていらっしゃる方が増えているようです。
せっかく建てるマイホーム。数年後に「今の基準だと、この家は古い性能になってしまうの?」と心配になるのは、とても切ないことですよね。宇都宮市で新築注文住宅を検討されている方にとって、この「基準の変化」をどう捉えるかは、実はとても大切なポイントになります。
「基準を守ること」の先にあるもの
法律が変わることで、これからの家は一定の省エネ性能を満たすことが義務付けられます。でも、私たちが大切にしたいのは、その数字をクリアすること自体ではありません。
宇都宮の冬は、底冷えが厳しいですよね。一方で夏は、湿気を伴う独特の暑さがあります。こうした地域の気候の中で、無理にエアコンをフル稼働させなくても、家族がリビングで自然に笑い合える。そんな当たり前の景色を守るための「ものさし」が、省エネ性能だと考えています。
基準に合わせるために建てるのではなく、30年、50年と続く暮らしがずっと心地よいものであるために、今できる準備を一緒に考えていけたらと思っています。
数字よりも「肌で感じる心地よさ」を
よく「UA値(家から逃げる熱量の数値)」や「C値(家の隙間の広さを示す数値)」といった専門的な言葉が出てきますが、これらはあくまで健康で快適に過ごすための「根拠」のひとつです。
宇都宮市で高性能住宅と呼ばれる住まいを建てる本当の意味は、冬の朝、布団から出るのが辛くないことや、梅雨時期でも床がサラッとしているといった、日々の小さな心地よさにあります。
将来、家の価値(資産価値)を維持するという視点ももちろん大切ですが、それ以上に「この家を選んでよかった」と毎日実感できること。その実感が、結果として法律の基準を軽々と超えるような、息の長い住まいにつながっていくのだと感じています。
変化を「安心」に変えるヒント
もし、これからの家づくりに迷われたら、少しだけ「未来の冬の朝」を想像してみてください。
- 家中どこにいても温度差が少ないこと
- 結露(窓につく水滴のこと)に悩まされないこと
- 静かな室内で家族の気配を感じられること
こうした暮らしのイメージを膨らませていくと、自ずと必要な性能が見えてくるかもしれません。基準が変わることを「厳しくなる」と捉えるのではなく、より良い暮らしを手に入れるための「きっかけ」にできたら素敵ですよね。
最後に
家づくりに「これさえやれば正解」という唯一の答えはありません。ご家族ごとに、大切にしたい優先順位は少しずつ違うはずだからです。
私たちは、その一つひとつの想いに耳を傾けながら、宇都宮の街で長く愛される住まいを共に育んでいきたいと思っています。制度の話も、性能の話も、すべてはご家族の穏やかな日常のために。
今日お話ししたことが、皆さまの家づくりを前向きに進めるための小さなヒントになれば幸いです。